ICL(眼内コンタクトレンズ)体験談|手術の流れ・費用・術後1年レビュー
こんにちは!Cメロです。
私は1年前にICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けました。
ICLとは、目の中に特殊なレンズを挿入して近視・遠視・乱視を矯正する視力回復手術のことです。
術後1年が経過しましたが、視界の快適さを強く実感し、ICLを受けて本当に良かったと思っています。
そこで今回は、私のICL手術を体験談としてまとめました。ICLを受けるか迷っている方の参考になれば幸いです。
この記事では、以下の内容について触れていきます。
ICLを受けようと思った理由
視力が悪く日常生活に不便を感じていた
もともと視力が悪くメガネをしていたのですが、肌が乾燥しがちで、かなりの頻度でメガネがずれることに悩んでいました。
コンタクトも使っていましたが、長期間使用すると目が痒くなるのと、費用が嵩むのが理由で、それほど頻繁には使用していませんでした。
以上の理由で、機会があったら視力矯正したいなとは思っていましたが、
目の手術=怖い
という印象があり、なかなか1歩踏み出せずにいました。
決意のきっかけは同僚の一言
そんな中、視力回復手術を受けようと思った一番のきっかけは、職場の同僚がICLを実際に受けたことでした。

そういえば○○さん、ICL受けたんですよね。
今どうですか?

めちゃくちゃ視界が鮮明で最高ですよ!
もうコンタクトには戻れないです!
同僚の感動振りを見て、やはり視力矯正したいと改めて思いました。
同僚に手術を受けた病院を聞いたところ、近辺で最も大手の視力矯正を専門に行うクリニックでした。
私が調べる限りでは、長年にわたり術後の感染症を出していないとのことで、これなら安心してもいいかもと思い、視力回復手術を受ける決意をしました。
レーシックではなくICLを選んだ理由
視力矯正をするにあたって、まず悩むのは
レーシックにするか、ICLにするか
というところだと思います。私も例に漏れず悩みました。
レーシックとICLの比較については、いろいろなサイトでまとめられているのでここでは詳細に記載しませんが、私の中ではざっくりと以下の認識でした。
レーシック
- レーザーで角膜を削る屈折矯正手術
- 費用はICLより安め
- 削った角膜は元に戻せない
- 近視が強い人や角膜が薄い人は適応外の場合も
ICL
- 眼内に特殊なレンズを挿入する治療法
- 費用はレーシックより高め
- レーシックと違い、角膜は削らない
- レンズは取り外し可能(※必ず元通りになるとは限らない)
- 強度近視にも対応
最終的に私が選んだのは、ICLでした。
1番の理由は「将来の選択肢が残る」ことです。
- 万が一見え方に不満があっても、レンズ交換、取り出しが可能。
- 将来新しい視力回復手術が生まれ、そちらを試したいとなっても対応ができそう。
素人の考えなので、的外れなところはあるかもしれませんが、上記のような考えからICLを選択しました。
※ICLの「元に戻せる」という性質には個人差や条件があります。気になる方は医師に確認してください。
ICL手術の流れ(体験談)
ここでは、ICL手術の実際の流れを時系列で紹介します。
手術の数日前
カウンセリング
最初に、カウンセリングと目の状態検査をしました。
このときに
- レーシックかICLか
- ICLならどのコースを選ぶか
を選択しました。私はICLの一番安価なコースを選択しました。
手術前の準備
手術前の大きな準備(制限)は二つでした。
- 点眼と内服薬
複数の点眼と薬の内服を指示されます。忘れないようリマインドしていました。
- コンタクト着用の制限
数日前から着用が制限されます。私は普段はメガネだったので問題ありませんでした。コンタクトを常用している方は少し困ると思います。
手術当日
手術まで
手術前は、まず待機用のソファで点眼がありました。
複数あるのですが、そのうちの一つが瞳孔を広げる目薬で、そのうち視界がぼやけてきます。
目薬が効いたころに、手術室に移動しました。
手術中(痛みや怖さは?)
手術室は暗く、ライトとその真下に手術台がありました。手術台に座ると、片目だけ穴が空いた覆いを被せられ、手術を開始します。
手術中は麻酔の目薬を打っているので痛みはありませんでした。目は開き続けていますが、常に液体がかかっているため、乾燥して痛くなるようなこともありません。
ただし、目を触られているのでどうしても不快感・圧迫感はゼロではないです。
一番圧迫感が強かったのが、レンズの挿入時です。目の中をぐーっと押されているような感覚があり、視界に何か差し込まれてくるのがわかりました。
処置は両目合わせて20分くらいで終わりました。
術後、処置室の外のソファに移動しました。
手術終了後
術後はソファで色々と説明を受けつつ、安静にしていました。
この時点では視力は安定しておらず、視界全体がぼやけていました。また、涙が止まらなかったです。
しばらく安静にして、特に問題がなければ帰宅して良いとのことでした。視界はまだぼやけた状態でしたが、自宅で落ち着きたかったので帰宅しました。
電車で帰宅したのですが、視界がぼやけているので、一人で帰るのは少し怖かったです。可能なら車での送迎か、そうでなくとも電車を付き添ってくれる人がいると嬉しいなと思いました。
結局この日は、寝る直前まで視界はぼやけていました。
手術後
翌日には視界スッキリ

おぉ…!めっちゃ綺麗に見える!
手術の翌日、起きた時から視界はとても良好でした。
前日にあった視界のぼやけと涙は無くなり、とても快適でした。
※ただしこれは私の場合であり、見え方の回復には個人差があります。
手術後の制限
手術後の制限は大きく三つありました。
- 洗髪・洗顔不可
3日間は洗顔と洗髪は止められていました。顔はウェットティッシュ、髪はドライシャンプーで綺麗にするなどで対策しました。 - 保護メガネ着用
術後1週間は、寝る時も含め保護メガネの着用が必須です。資料では1週間着用は必須、1ヶ月着用を推奨していると記載がありましたが、クリニックの先生からは1週間で外して大丈夫ですと言われたので、1週間で外しました。 - 点眼と内服薬
手術前に続き、点眼と薬の内服があります。忘れないようリマインドしていました。
なお、保護メガネは自分で用意するか、クリニックで購入する必要があったので、先述の同僚にゆずってもらいました。クリニックで買うとそこそこします。
術後検診
- 手術の翌日
- 1週間後
- 1ヶ月後
- 半年後
- 1年後
上記のタイミングで検診に行く必要があります。視力検査と感染症などの症状がないか問診と診察をするのみでした。15分くらいで終わるので、ほとんど時間的拘束はなかったです。
次回の検査は自分で予約を取る必要があるため、こちらも忘れないよう注意する必要があります。
ICL手術後に気になった点
手術翌日から視界が鮮明になった一方、気になる点もありました。
いわゆるハローグレアという症状です。
- ハロー
ハローは光の周囲に輪が見える現象です。
私の場合、太陽の光や、夜の街灯の光を見た時に光の輪が見えました。
とはいえ不快感はなく「ああ、輪っかが見えるな」くらいの感覚でした。 - グレア
グレアは光がギラついたり眩しく感じたりする現象です。
私の場合、眩しい感じはなかったのですが、夜に光が滲んで見える感覚がありました。
個人的にはハローよりも少し気になりましたが、耐えられないほどのものではありませんでした。
なお、私は車を運転しないので、夜間の車の運転に影響があるかはわかりませんでした。
私の場合、これらの症状は1ヶ月ほどで気にならなくなりました。
※症状の強さ・継続期間は個人差があります。
ICLの費用と医療費控除について
費用
このICL手術にかかった費用ですが、58万円でした。
この数字は、私が行ったクリニックでICLをする場合のベースの金額だと思います。
人によっては、乱視の矯正のために特注のレンズを購入する必要があり、さらに費用が増えるそうです。その場合は最初のカウンセリングの際に言われると思います。
レーシックに比べて2倍以上の金額になるため、一時的な出費としてはかなり大きな金額でした。
医療費控除
費用が高額なICL手術ですが、確定申告をすることで医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に、その超過分を所得から差し引くことで、所得税や住民税の負担を軽減できる制度です。
私の場合は確定申告することで、手術費用の10分の1以上の税金が戻ってきました。
私は初めての確定申告でしたが、e-taxというオンライン上で確定申告するサービスを使うことで、かなり楽に申告ができました。
e-taxで医療費の申告をする場合、マイナポータル連携がとても便利です。
保険適用の医療費はマイナポータルで一括連携ができるので、実質手入力が必要になるのは、ICLの手術費用などの自己負担の医療費のみです。
もし同じように医療費控除を行いたい方がいれば、e-taxの利用とマイナポータル連携をお勧めします。
最後に
以上、私のICL手術の体験談でした。いかがだったでしょうか。
最後になりますが、改めて、私はICL手術をして本当に良かったと思っています。
目の手術は怖いなあと思って、一歩踏み出せずにいる方の参考になれば幸いです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
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