データベーススペシャリストに合格した学習方法を振り返る。
2023年度秋期のデータベーススペシャリスト試験
合格していました!
頑張った成果が結果に現れてよかったです!
この記事では、以前に投稿した受験後の感想記事でお伝えしたとおり、事前知識・学習時間・学習方法・反省点などを振り返って記録に残しておこうと思います。これからデータベーススペシャリストの試験を受ける方の参考になれば嬉しいです。
事前知識
まず、試験勉強前の事前知識についてですが、簡単に書くと以下のイメージです。
- SQLについては、基本的な構文は書くことができる。
- 業務で簡単なSELECT文やUPDATE文は書いている。
- 業務でテーブルの論理設計はしたことがない。
- 業務でテーブルの物理設計はしたことがない。
- 業務でSQLのパフォーマンスチューニングはしたことがない。
2023年の4月に今の会社に転職したのですが、その前に「スッキリわかるSQL入門」という参考書で勉強していたので、基本的なSQLは頭に入っている状態から学習をスタートしました。
学習時間
学習を開始したのは2023年の6月でした。1日の学習時間はだいたい以下のとおりです。
- 6月 :0.5時間
- 7月 :1.0時間
- 8月 :1.5時間
- 9月 :1.5時間
- 10月:1.5時間
もちろん勉強していない日もありますが、おおざっぱに計算して、約150時間くらい勉強したかと思います。それぞれの月での学習内容は、次の章でご紹介します。
学習内容
月毎で学習内容を振り返っていきます。
6月
6月は購入した参考書をひたすら読んでいました。自分が読んでいたのは「うかる!データベーススペシャリスト2023年版」です。1日30分ほど朝の時間を確保して読んでいました。
7月
7月は午前Ⅱの過去問題をひたすら解いていました。みなさんお馴染みかもしれませんが、過去問道場というサイトでひたすら問題演習していく形です。1日10問ずつ解いていき、最新の過去問から7年分くらいの午前II問題を解いたと思います。
問題を解くときは単純作業ですが、もちろんわからなかった問題があれば、解答が理解できるまで、参考書を読み直しました。
7月の最終週からは午後Ⅰの過去問題も解いていました。詳しくは8月の欄を参照してください。
8月
7月の最終週から8月いっぱいにかけて、ひたすら午後Ⅰ問題の過去問演習をしていました。8月は基本的にテレワークだったこともあり、朝の始業前の時間を使って以下のスパンで演習を行なっていました。
- 朝:始業前に演習45分→採点
- 夜:終業後、寝るまでに解説を読む
午前Ⅱ同様、最新の過去問から7年分の問題を解きました。先に紹介した参考書に、約20年分の過去問と解説が付属していたのでとても便利でした。最新の令和4年の過去問以外はネットでダウンロードする形式です。
ちなみに、午後Ⅰ・Ⅱ問題は、概念データモデルの問題と、それ以外の問題に大きく分けることができると思いますが、自分は問題は絞らずに両方解いていました。本番試験では概念データモデルの問題を解くと決めていたのですが、実務に役立つ知識・思考を得るためにはそれ以外の問題も必要だと思っていたからです。
事実、概念データモデル以外の問題演習のおかげで、インデックスやデータのI/O、容量の見積もりなど、さまざまな知見を得ることができました。
9月〜10月
9月から10月にかけては、午後Ⅱ問題の過去問演習をしていました。午後Ⅰと違って1問の演習で2時間かかるため、以下のスパンで演習を行なっていました。
- 月・水・金:夜21時〜23時の時間を確保して問題演習
- 火・木 :始業前か、夜の時間を使って前日の演習の解説を読む
- 土・日 :問題演習2時間+解説読む
こちらも最新の過去問から7年分の問題を解きました。概念データベースモデルの問題も、それ以外の問題も解いています。
午後Ⅱ問題は解くだけですごく時間を使うので、時間の確保が重要だなと思います。特に平日の終業後に2時間集中する時間を用意するのは大変でしたが、休みたい気持ちを我慢してがんばりました。
良かった点・悪かった点
今回の試験に向けた学習で良かった点・悪かった点は以下のとおりです。
良かった点
- 平日の学習をルーチン化できた
悪かった点
- 過去問題を新しいものから先に解いてしまった
- 解答用紙を印刷しなかった
良かった点
平日の学習をルーチン化できた
良かった点はこれにつきます。正直に言うと、データベーススペシャリストは、
過去問をどれだけ集中して、数多くできるか
が全てだと思います。午後問題は時間の確保が難しい面もありましたが、朝の時間を有効活用して、平日の学習をルーチン化できたのが良かったです。
悪かった点
過去問題を新しいものから先に解いてしまった
当然のことですが、過去問題は新しい問題の方が、自分が本番で受ける形式の問題に近くなってきます。データベーススペシャリストの問題も、過去の問題に遡っていくと少しだけ言い回しが違ったり、出題形式が変わったりしているものがありました。先に新しい過去問から解いたせいで、出題形式などが頭から抜けてしまっていることがあり、リカバリーに苦労することになったのは反省点かなと思います。
解答用紙を印刷しなかった
先述の通り過去問はネットからダウンロードでき、解答用紙も当然ダウンロードできたのですが、印刷はめんどくさくてしていませんでした。そのため、過去問題を解くときは、毎回白紙に解答欄を用意してから解いていました。冷静に考えて時間の無駄だったので、さっさと印刷しておけばよかったです。
まとめ
以上、今回のデータベーススペシャリスト試験の振り返りでした。
SQLの事前知識があったことで、学習時間が短縮された感覚はあったので、普段業務でSQLを使わない人なら、+50時間くらいの学習時間になるかなと思います。
試験の勉強を通して、データベースの論理設計や物理設計の知識を大きく伸ばすことができました。インプットしただけで終わらせず、どんどん実務で活かしていきたいなと思っています。
この記事がデータベーススペシャリストを受験するみなさんの参考になれば幸いです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!